精工

ベンチャーから学ぶマネジメント

2010/11/16
株式会社吉岡精工
吉岡優

§会社概要
製品紹介

§経営理念
安全第一と書いてあるのに利益第一になっていたりする。
その中身を問う

§行動基準
1。お客様が喜ぶ仕事をする
→製造業はお客さんとお話しない

2。コミュニケーションをとる
→飲みに行ったり遊びに行ったりする

3。勉強する
→学生はお金を出して知識をもらう
社会人は勉強してお金をもらう

§2つの大きな転機
この5、10年の変化が激しい
1987年度は97%がエンジンバルブの仕事
2009年度は16%に落ち込む

リーマンショックにより2009年度は売り上げ最低値

§今、考えやるべきことは何か?
・外部環境の変化をどう捉えるか
景気が悪いから衰退するのではなく、環境に合わせられないから衰退することに気づく
・企業理念に基づくビジョンの維新
物売りから価値売りへ
・お客様に目を向ける社内風土の構築
今まではお客さんに目を向けなくてもやっていけたが今は…

考える前にやる。頭でっかちになりすぎない!

§お客様に目を向ける社内風土の構築
1、情報の伝書鳩
社長がいうことをそのままやる、自分で考えない
2、コンセプチュアルスキルの欠落
顧客からの苦情は次の会議まで待たずにすぐ上司に報告
3、「個人の欲求」に勝てない「組織の要請」
いってくれればやる。困ったときは言ってくれないと困る

§2009年度に取り組んだマネジメント
コンセプチュアルスキルが高まったことで組織の要請が強まり人の動きが良くなった
一歩入ったときの会社の雰囲気、これは数値にでない
一人一人の配慮、気遣いがなければこれからはダメ。

§2010年度に取り組んでいるマネジメント
1、行動指針の検証
予定:何をするの?
結果:何をしたの?
予定:何故それをしようと思ったの?
結果:結果の原因は何?

摩擦を恐れず要望する。摩擦して欲しいわけではないが、摩擦が起きることは必要
不具合が発生したら即連絡、即対応しないとそのしわ寄せがお客さんにいく
ベストをつくす。全ての手を打つ。

2、お困り事例の共有
困ってることは相談する。自分だけが困っている訳ではないことを知る。
何に困っているのか、本来どうあるべきなのか、あって欲しい姿と現実のギャップはどこにあるのか、これからどうするのか

3、成長シートの定着
自分では気づかない自分の強みや良さを人に指摘してもらい、客観しする

§まとめ
まだまだ部下に強い要請をしているとは言えないが、段々と仕事のムラがなくなり、収支の改善が見られるようになった。

§結局、私たちがやりたい”ものづくり”って何だろう?
これからは技能だけではだめで、汲み取る力、売れるものを作ることが大事

日本人には「察する文化」がある。
多くを語らなくても、その場の空気を読んで相手を理解する文化がある。
その良き文化をものづくりに生かしたい・・・
「1」の情報から「10」の仕事ができれば・・・
上司は部下に感謝し、共に成長する
お客様に対しても同様にできれば、お客様から感謝される
そんな気配り、気遣いができる会社にしたい
そして、ものづくりを通じて世の中を元気にしたい
これからも私たちの挑戦は続く・・・

§質問
なし